タトゥー除去手術 方法

タトゥー除去手術の方法・経過・痛み・後遺症について

若いころ、オシャレのためだったり、憧れている人の影響で入れたタトゥー。しかし、就職や結婚、年齢を重ねたことをきっかけに消したいと考える人は少なくありません。そこで注目されるのがタトゥーの除去手術です。

 

 

 

ここではタトゥー除去手術で行われる基本的な手術方法や、手術後に日常生活に戻るまでの経過、後遺症のリスクなど、タトゥー除去手術を実際に行う前に知っておきたい基本情報について解説していきます。

タトゥー除去手術の基本的な方法

 

タトゥー除去手術には「切除縫縮法」「削皮法」「植皮法」という3つの手術方法が用いられています。手術の際にはタトゥーの大きさやカラー、デザインなどに合わせてこれらの方法から適切なものを選んだり、複数の手術方法を組み合わせたりします。

 

 

 

なお、除去手術で消せるタトゥーの大きさは、皮膚が比較的伸びやすい部位(腹部など)では4〜5センチ、上腕は2〜3センチが目安となっています。

切除縫縮法

切除縫縮法とは、タトゥーのある部分の皮膚を切り取ったうえで、周囲の皮膚を縫い合わせるという手術方法です。

 

 

 

タトゥーの輪郭に沿って皮膚を切り取る方法や、タトゥーを取り囲むようにして皮膚を切り取る方法などがあり、クリニックによって受けられる手術方法が異なる場合があります。切り取った皮膚の周囲に引き寄せられる皮膚があれば、比較的どの部位でも受けられるのが特徴です。

削皮法

削皮法は、削皮手術とも呼ばれる手術方法です。切除縫縮法で周囲の皮膚を引き寄せるのは難しいような、広範囲なタトゥーを消すのに向いています。

 

 

 

その理由は、皮膚の表面を削ってタトゥーを消すという方法にあります。術後の傷口は徐々に閉鎖されていきますが、時間を要する場合もあります。

植皮法

植皮法はその名の通り、別の部位から切り取った皮膚をタトゥーを除去した部位に植皮する手術方法です。削皮法と同じく広範囲のタトゥーを消すのに向いていますが、植皮のために皮膚を採取した部位にも傷が残るのがデメリットです。

 

 

 

そのため、クリニックによっては削皮法を勧めたり、削皮法と植皮法を組み合わせるといった手術方法を用いるケースがあります。

タトゥー除去手術を分割で行う方法

 

タトゥー除去手術を分割で行う場合は、一定の期間をあけて切除縫縮法を行います。あけるべき期間には個人差がありますが、おおむね3〜4か月とされています。

タトゥー除去手術を分割で行うのはこんな人

分割手術を勧められるのは、周囲に引き寄せる皮膚がない場合や、広範囲におよぶタトゥー、1度で切除することが難しいデザインのタトゥーである場合です。

分割手術の安全性は?

分割手術のメリットは、手術を行わない期間に皮膚が伸びたり、縫い合わせられる柔らかさになることと、謳うクリニックは多くあります。しかし、数か月の間に手術しやすくなるほど皮膚が伸びるということは考えにくいのが現状です。

 

 

 

そのため、中には分割で切除縫縮法を受けたためにトラブルが起こったという人もみられます。クリニックの方針によっては、こうした分割手術のリスクを踏まえ、削皮法を勧めるところもあります。

タトゥー除去手術後の経過・考えられる後遺症

タトゥー除去手術後、痛みはある?

手術中2〜3時間後あたりから局所麻酔が切れはじめ、つっぱったような痛みを感じることがあります。しかし、痛みは軽度です。痛みによっては飲み薬の鎮痛剤を処方してもらうことができます。

 

 

 

また、手術による腫れや内出血がおさまるまでは、およそ2週間かかるとされています。切除縫縮法の場合、縫合部分がその後も赤く目立つ状態が続き、皮膚が柔らかくなるまでには3か月〜半年ほどかかるとされています。

タトゥー除去手術後の日常生活にについて

タトゥー除去手術後の入浴

手術当日の場合、お風呂はシャワーだけにしておきましょう。また、皮膚が傷ついている部分(創部)は濡れないように注意してください。

 

 

 

また、クリニックの方針や手術を受けた人の状態によっては、シャワーや入浴は手術の翌日からというケースもあります。カウンセリングの段階で、念のために確認しておきましょう。

タトゥー除去手術後の運動

基本的に手術後の運動は禁止されています。軽い運動であっても1か月は控えるのが無難でしょう。また、激しい運動の場合は、再開するまで2ヶ月〜3か月の時間を要する可能性があります。

タトゥー除去手術後の仕事復帰

日常生活であれば、手術翌日から遅れますので、デスクワークであれば、手術から2〜3日後に復帰できるでしょう。ただし、体を動かすハードワークの場合はさらに時間がかかる可能性があります。

 

 

 

また、デスクワークであっても手術が広範囲におよぶ場合は、仕事復帰までに1週間ほど時間がかかるケースがあります。また、手術後のアルコール摂取は控えるというのが一般的です。クリニックに相談の上、指導された期間内は飲み会の誘いも断るようにしましょう。

タトゥー除去手術で考えられる後遺症

タトゥー除去手術で考えられる後遺症の代表ともいえるのが、ケロイドです。ケロイドとは、手術による傷跡が赤く盛り上がる状態を指します。患部がケロイド状になると、見た目が気になるだけでなく、下記のような症状に悩まされることになります。

 

 

 

・皮膚のつっぱり感
・痛み
・強いかゆみ
・違和感
・手のしびれ

 

 

 

後遺症に悩まされた結果、日常生活に支障が出たり、薬の服用が必要になったり、新たなクリニックに相談に行く必要があるリスクがあることも、知っておく必要があります。

 

 

 

手術前のカウンセリングでは、後遺症のリスクを少しでも回避するために、気になることは何でも相談するようにしましょう。また、決断を急ぎ過ぎないことも大切です。

タトゥー除去手術のほかにタトゥーを消す方法はある?

 

タトゥーを消す手段として、除去手術のほかにもいくつかの方法があります。

レーザー治療

黒色のみのタトゥーや線が細いタトゥー、自分でいれたものであれば、レーザー治療で消せる場合があります。しかし、タトゥー除去手術と比べると消せるタトゥーが限られているというのがデメリットです。

タトゥーアウェイ

タトゥー除去の中でも新しい方法です。レーザー治療では消せないカラーを含むタトゥーも、皮膚を切り取ることなく除去することができます。高濃度の乳酸を注入して色素を除去することで、タトゥーを消します。デメリットとしては以下のようなリスクがあります。

色素脱失

タトゥーを除去した部分だけ、皮膚が白くなってしまいます。日焼け肌の人は特に目立ちやすいので注意が必要です。

色素沈着

タトゥーを除去した部分だけ、皮膚が茶色くなってしまいます。自然と元に戻るケースもありますが、ずっと残ってしまう可能性も考慮することが必要です。

肥厚性瘢痕・ケロイド

タトゥーを除去した部分の皮膚が盛り上がってしまう状態です。広範囲におよぶ場合を、ケロイドと呼びます。特に肩や上腕、胸部に起こりやすいとされています。

まとめ

タトゥー除去手術の方法や術後の経過といった基礎知識はお分かりいただけましたか?タトゥー除去手術は、レーザー治療では消せないカラーのタトゥーがある人や、レーザー治療に失敗してタトゥーが残っている人に特におすすめです。

 

 

 

また、タトゥー除去手術は確実にタトゥーを消せる方法として認識されているケースが多いですが、一方で、手術後の傷跡が完全に消えることは難しいことや、後遺症のリスクも理解しておくことは大切です。また、手術直後から日常生活に戻ることも容易ではないので、あらかじめスケジュールに余裕を持たせたうえで手術を受けると良いでしょう。